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乳腺外科・乳腺内科・外科・内科
岡本乳腺外科・内科クリニック
愛知県豊田市松ヶ枝町2丁目55
豊田メディカルステーション1階

TEL: 0565-85-7780

乳腺炎について


乳腺炎とは乳汁を分泌している乳腺で炎症をおこす病気です。

①「急性」②「慢性」があります。

①急性乳腺炎には産後授乳期に乳汁が乳管内に溜まることで起こる乳汁うっ滞性乳腺炎と、そこに細菌感染が加わった化膿性乳腺炎があります。

②授乳とは関係ない慢性乳腺炎もあります。慢性のものは再発性・難治性で治療が難しいことが多く、乳癌と紛らわしいしこりをつくる場合もありますので、少しでも気になる場合には早めにご相談ください。


乳腺炎の主な原因と対処法

乳汁うっ滞性乳腺炎

母乳の通り道である乳管が十分に開いていない、赤ちゃんが母乳を飲む力が弱い、などの原因で母乳が乳管内に溜まりがちになり、炎症をおこします。治療は乳房マッサージや搾乳で母乳が乳管内に溜まらないようにしたり、冷やして乳汁の分泌を抑えることもあります。

化膿性乳腺炎

うっ滞性乳腺炎をおこしているところへ、細菌が感染しておこることがほとんどです。治療は、まずは細菌を抑える薬(抗生物質)や消炎鎮痛剤を内服することですが、乳腺の中に膿がたまってしまった場合には、内服に加えて、針を刺したり切開して膿をだすことが必要になることもあります。

乳腺炎になりかけているかも、受診のタイミング

マッサージや搾乳でもしこりがとれない痛みがひどくなっている熱が出てきた、などの場合には病院を受診することをおすすめします。

血液検査、超音波検査など行い、膿(うみ)のかたまりができていればその液を針で吸引して原因菌を調べたり、炎症性乳がんではないことを確認するために細胞を調べます。

乳頭からの分泌について

授乳期でないのに乳頭から分泌物が出ると驚く方も多いと思います。乳頭異常分泌の原因は①ホルモンの異常、②良性の病気、③悪性の病気があります。

①乳汁を作るプロラクチン(PRL)というホルモンが、高くなると授乳期でなくとも乳汁が分泌されます。薬の副作用によるものや甲状腺や脳の下垂体の病気があります。

②良性の病気は、乳管内乳頭腫、乳管拡張、乳腺症、乳腺膿瘍など

③悪性の病気は乳がん(非浸潤性乳管がん、微小浸潤性乳管がんなど)


特に注意が必要な乳頭分泌は

  • 血性(血が混じる)
  • 片側のみの分泌
  • 持続(止まらない)

乳頭からの分泌があった場合は?

白色や黄色、白濁の分泌物はそれほど心配はいりません。血性の分泌の場合には注意が必要です。乳頭からの分泌物の多くは、ホルモンの異常や良性のことが多いですが、癌が原因の場合もあります。心配な場合は放置をせず受診することが大事です。


検査は必要に応じてマンモグラフィ、乳腺エコー、細胞診を行います。